京都の世界遺産を巡ろう！！【市内中央エリア編】

2015/01/20 2020/08/26

世界遺産条約は、各国の文化・自然遺産を人類全体のための遺産として損傷・破壊の脅威から保護し保存するための国際的な協力体制を確立することを目的として，1972年のユネスコ（国連教育・科学・文化機関）総会で採択されました。

世界遺産は文化遺産と自然遺産にわかれており、登録遺産数は812件（文化遺産628件・自然遺産160件・両者の複合24件）に達しています。
京都は「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録され、17の寺院等にて構成されています。
今回はそのうち、京都市内中央エリアにある世界文化遺産を紹介致します。

1 二条城
2 本願寺（西本願寺）
3 教王護国寺（東寺）
4 清水寺
5 まとめ

二条城

出典：Wikipedia

二条城は1603年徳川幕府により、京都御所の守護と将軍上洛の時の宿泊所として造営されました。
歴史上では、徳川幕府成立期に対朝廷・対豊臣氏への政策・軍事拠点として、幕末期には幕府方の京都政界における拠点として重要視され、大政奉還もこの二条城にて行われました。
城内は二の丸御殿や庭園をはじめとして当時の遺構が数多く残り、意匠を凝らした内装が多くの観光客を魅了します。
庭園には数多くの植物が植えられ、桜の季節にはライトアップの行われ花見客の人気スポットとなっています。
京都駅からのアクセスはきわめて良好。
周辺には京都御所や神泉苑などの観光名所があります。

住所：京都市中京区二条通堀川西入二条城町
アクセス：京都市営地下鉄東西線　二条城前駅下車

本願寺（西本願寺）

出典：Wikipedia

本願寺（西本願寺）は親鸞聖人によって開かれた浄土真宗本願寺派の本山。
織田信長との熾烈な戦いを指導した顕如光佐の三男・准如光昭が豊臣氏の庇護を受け、この地に開基。
西本願寺は幕末には新撰組の本拠地にもなりました。
ちなみにほど近い烏丸七条の「東本願寺」は、准如の兄・教如光寿によって開かれた真宗大谷派の本山。
区別するため通称の「西本願寺」「東本願寺」と並び称されることが多いです。

境内には桃山文化を代表する建造物や庭園が数多く残されており、「飛雲閣」をはじめとする数多くの国宝や重要文化財が現存。
2008年には平成の大改修を終え、東本願寺と合わせ多くの観光客が訪れています。

住所：京都市下京区堀川通花屋町下ル門前町60
アクセス：京都市営地下鉄烏丸線　五条駅下車。
　　　　　JR京都駅下車　徒歩10分
　　　　　京都市バス　西本願寺前下車

教王護国寺（東寺）

出典：Wikipedia

教王護国寺（東寺）は平安京の造営に際し建てられ、後に空海に下賜され真言宗の道場となりました。
現在の金堂は江戸時代初期に再建されたもので、五重塔は現存するもので最大の高さを誇り、京都駅周辺のシンボル的存在。
建造物や仏像など数多くの国宝・重要文化財が現存しています。

住所：京都市南区九条町1
アクセス：近鉄京都線　東寺駅下車

関連記事：【2015年版】京都の桜の名所・夜間ライトアップ5選

清水寺

言わずと知れた京都の人気観光スポット「清水寺」
こちらに関してはあまり説明を必要としないでしょう。
清水寺の唯一の観光的弱点は「アクセスの不便さ」
最寄り駅が京阪線の清水五条駅ですが、徒歩で20分以上。
京都駅からはバスで向かうのが一般的ですが、この路線は非常に混雑・渋滞し、バス停からの坂道も長く険しいです。

そこで清水寺を回る際には、付近の観光地も合わせて回ることをおススメします。
周辺には「高台寺」「八坂神社」「霊山資料館」といった観光名所があり、いずれも徒歩圏内。

清水寺〜高台寺〜八坂神社〜祇園〜四条河原町と回れば、効率的な移動と東山の散策を両立でき、アクセスのよい河原町界隈にたどり着くことができます。

住所：京都市東山区清水1丁目294
アクセス：京阪本線　清水五条駅下車　徒歩約22分
　　　　　または祇園四条駅下車　徒歩約25分
　　　　　市営バスほか　清水道・五条坂下車